📝 体験提供レポート|「オプティム・アルト写真展」にてXRアート体験を行いました

「オプティム・アルト写真展」に展示しました – MRアート体験ブースの様子をご紹介

2025年5月3日(土)〜4日(日)、京都万華鏡ミュージアムにて開催された「オプティム・アルト写真展(KG+2025)」に、tanPebbleによるMRアート体験ブースをご提供いたしました。

体験ブースで提供した内容

今回は、MR(複合現実)空間上で円形に構成されたアートを楽しむジグソーパズル体験コンテンツ「ヘイローパズル(Halo Puzzles)」に特化した展示構成としました。

パズルにする画像は、フランスを拠点に活動されている写真家グループ Optim’Art(オプティム・アルト)による作品9点を使用させていただきました。

ゲームプレイの様子

体験者のプレイを見ていて印象的だったのは、最初はMR空間での奥行き感覚をうまく掴めず戸惑っていた方が、徐々に慣れてきてスムーズにピースを掴めるようになっていった点です。数回の試行を経ることで、現実とは異なる操作感覚に自然と順応していく様子が見られました。

また、子どもたちも興味を持って体験しており、「楽しかった!」という声が印象に残っています。特に、モニターを見ながらご家族と一緒にパズルを解いている姿も見られました。

一方で、ピース同士の色味が近い作品では難易度が上がり、手が止まる場面も多く見られました。微妙な色の違いを見分けるのが難しく、試行錯誤を重ねながら丁寧に組み立てていく様子も印象的でした。

感想の可視化:「楽しかった × 印象に残った」シールマップ

体験後には、「楽しかった」「印象に残った」*2軸マトリクス上にシールを貼ってもらい、感想を可視化する仕組みを設けました(写真参照)。シールの色は、赤が初日、青が二日目を示しています。

体験者数は、初日が12名、二日目が20名で、来場者全体のおよそ3〜4割の方にご体験いただきました。

なかでも印象的だったのは、グループで来場された方々の反応です。多くの場合は代表者のみが体験し、他の方はモニター越しに様子を見守っていましたが、画面を通じて「楽しそう」と感じたことで、グループ全員が体験に参加する姿も見られました。

もちろん、感想には一定のバイアスが含まれている可能性がありますが、集まった32枚のシールの大半がマトリクスの右上(=楽しく、かつ印象に残った)に集中しており、本コンテンツが多くの体験者に好意的に受け取られていたことがうかがえます。

振り返って思うことと、今後のこと

今回の写真展は、「花」をテーマとしたグループ展示であり、花の生命や役割を多角的に表現する作品が並びました。
黒を背景に花と光のコントラストを描いた作品、タイルブロックを用いた構成的な表現、そしてエチオピアのスルマ族における花と人との共生関係を語る作品など、多様な視点から“花”を捉えた表現が展開されていました

そのような中で、MR技術を用いた“体験するアート”として『ヘイローパズル』を提供できたことは、非常に意義深いことでした
展示作品をただ“見る”だけでなく、空間の中で“触れ”、“遊ぶ”という体験を通じて、来場者が作品により主体的に関わる姿が印象的でした。

操作面においては、多くの来場者がスムーズにUI操作を行えていた一方で、片手のみで操作されていた方が位置調整に苦労される場面や、小さなお子さまにとってパズルの配置がやや高すぎたり、操作方法の理解が難しい場面も見受けられました

今後はこうしたさまざまな状況に対応できるよう、操作設定の柔軟性や、より直感的なインターフェース設計を進めることで、より多くの方にとって使いやすく、親しみやすい体験環境を整えていきたいと感じています。

今後も展示活動を通じて、より多くの方にこの体験をお届けしていければと思います。
ご興味をお持ちのアーティストや主催者の皆さまは、ぜひお気軽にご連絡ください

※本記事・SNSの写真(プレイ中の様子)は、ご本人様および佐藤純様の許可を得て掲載しています。
※お子様の体験は、保護者の方のご了承のもと行っております。

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